カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

もう一つの正義。公平であろうとする真面目さ、お人好し。

2020.09.06

メディアの正義、インターネット社会における匿名の人の正義について、先日ブログを書きました。

自分たちは、自分は、「正義」によって発言しており、発信しているという主張が各々の自信になっているのでしょうか。

「正義」この一点を譲らない限り、自分自身の言動に問題が生じていたとしても、論点をかわせるメリットがあります。

どのような反論や正当な意見であったとしても、「正義」を前面に出せば、無傷で勝てる、という社会の仕組みがあるのでしょうか。

 

そういう「正義」もある半面、『もう1つの正義』もあるように思います。

『もう1つの正義』というのは、人間的にもともと「正義感」が強い傾向にある人が、「公平」を良しとする真面目な考え方から、自分の損得抜きにして、相手のために心を砕き働いた結果、本人には得がなかった、といった場面を想像します。

 

頼まれたから、断りづらいから、相手が気の毒だから。乗り掛かった舟だから。

関わらなければ良かったと思うようなことに、関わってしまって、相手に振り回されて、いいことない。

そういう目に遭いやすいタイプの人がいます。

 

公平な人の中にもいます。

 

公平で厳しい人に見えても、頼られると断れないお人好しタイプの人もいます。

そして、そういうタイプの人で「正義感」や公平であろうとする気持ちが強い場合は、自分にとって得にならないけど「正義」のために、他人のために頑張ったりすることがあります。

 

そうした場合の「正義」は、メディアが盾にする正義や、インターネットにあふれている匿名の人たちの正義とは異なるものでしょう。

もちろん、メディアの中にも、インターネットの匿名の人たちの中にも、彼らの正義にはおそらく彼らなりに筋があるのでしょう。だから、(正義だから?)、ターゲットを糾弾できるのではないかと思います。

こうした場合での「正義」と、お人好しの「正義感」は異なると思います。

 

お人好しは、ターゲットを糾弾するのではなく、気がつくと、いろいろ他人の希望や心のうちを考えすぎて、自分自身がなおざりになり、気が付くと相手に使われてしまっている。

 

「お人好し」というのは、「正義感」が裏目に出てしまう人、正義感が正当に社会から評価されず、損ばかりしてきた人。

ひょっとして、それが「お人好し」というものなのかもしれません。

 

皆さんは、正義感が強いですか?

その正義感は「お人好し」に通じるものですか?

 

私は、「正義感」は大切なものだと思います。

正義が何であるか譲らずにいられれば、他人をたすけられることもあるからです。

 

? それって、「お人好し」の発想でしょうか?

 

となると、「正義感」の強い人というのは、他人をたすけたいという気持ちが強い人なのでしょうか。

通り魔や危険な状況で、身を挺して他人をたすける人がいます。その勇気ある人は、「正義感」の強い人なのでしょう。

 

正義感はお人好しだから、云々ではなく、他人に目がいく人の性質の1つなのかもしれないと思います。

他人に目がいくということはどこか「お人好し」に通じるものであったとしても、「正義感が強い=お人好し」とは言えないでしょう。

 

しかし、結果的に「お人好し」が遭うのと同じような目、同じような状況に陥るリスクはありそうです。

 

だから、正義感の強い人は、リスクをとって人をたすけるのでしょうか。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美