カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

『アグリー・ベティ(Ugly Betty)』

2021.04.06

8年くらい前のことです。

その頃、仕事には関係はないのですが、英会話できるようになりたい気持ちもあり、アメリカ映画やドラマを配信サービスで視聴していました。

今思い返して、もう一度見たいと思うのは、『アグリー・ベティ(Ugly Betty)』(アメリカのコメディードラマ)です。

「(Ugly 醜い)ベティ」がファッション誌の会社に入社。編集部で社長(編集長)のアシスタントになります。仕事で関わる人たちから、ベティは容姿や着ている洋服のこと、他にも人種の文化的なことも含めていろいろ、表立って言われたり暗に言われたりいじわるをされたりします。でも、ベティの持ち前の明るく前向きな性格で乗り越えていく。仕事で能力を発揮し認められ、見た目も変わりセンスも良くなっていく。社長もベティの魅力に気づく。諦めないで困難を乗り越えながらその手に成功を収めていく、女性のサクセス・ストーリーです。

偏見に負けず自虐的にならず、自らの努力と能力、性格で前向きに乗り越えていこうとするベティ。ドラマですが、彼女の健気さや思いやりに感心しました。コメディなので、笑えるところもたくさんあるのもいいです。

 

昨日のニュースで、脚本家の橋田壽賀子さん(『渡る世間は鬼ばかり』『おしん』他)が亡くなったことを知りました。95歳だったそうです。

端的な物言い、他者に迎合しない。テレビや記事のインタビューで発する言葉から、理性を支える情熱と揺るがない信念を感じました。

女性が活躍し認められるということが難しい時代だったと思います。今より一層。

女性はおそらく男性より「認められる」ことが難しかった、今なお難しいところがあるのでしょう。壁がある分、認められるための努力をすることになるものでしょう。

認められたいけど迎合はせず、自分の持っているもので正々堂々と勝負する。私にとって、女性の成功、サクセス・ストーリーで心動いたり、爽快に感じるのはそうした物語です。

橋田壽賀子さんの時代、私の時代、そしてこれからの時代は同じではないですが、「女性の時代」があるならば、こう思います。橋田壽賀子さんや、たくさんの各々の時代を生きた女性たちが悪戦苦闘して積み上げた山の一角から射してくる光。その光を見つけた女性たちがまた自分の足で歩き出す。女性の時代がくるとすれば、男性や社会や世間から与えられるものではない。女性たちが自分の足で歩きながら、いずれは大きな道になるのでしょう。いずれ、時代の脱皮は起こるのでしょうか。起こってほしいと願います。

私は、私の足で歩いてきました。世の中の成功の測りはさておいて、自分で歩いてきたこれまでが今の私を励まします。

道半ば。まだこれからですが、すでに娘たちの時代が始まっています。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美