カズシン・ブログ

不動産業界20年を越えて この経験に基づく~物件論

かぼちゃの馬車 誰のためのビジネス、誰のための投資、誰のための融資?

2020.02.23

スマートデイズ(旧スマートライフ)の『かぼちゃの馬車』

サラリーマンの方々他にスルガ銀行の融資を付けて(審査書類を改ざんして?)シェアハウスを建てて売ってのビジネスモデル

明るみに出た頃、それ以前から、「黒幕」の存在が取り上げられていました。

 

いくつもの会社を倒産させてきたその人が、『かぼちゃの馬車』(シェアハウス)ビジネスの黒幕と言われています。

 

その人の存在を想像する時、ビジネスの流れを読むことに長けており、卓越した人心掌握の術を持っているイメージが浮かんできます。

 

そういう一部の人たちがこの世には存在します。ある種、圧倒的な人と言えるのでしょう。

 

魅力のある人というのは、人を動かします。

ただし、魅力というのは、良い心からばかり発せられるものではありません。

 

圧倒的な人は特別な領域から一般大多数を俯瞰して見ており、人間の1人1人の動かし方を正確に知っているかのようです。

 

その人たちはひとしきり、一通り、自分の思い通りに人を動かした後は、またどこか別のところへ行ってしまいます。

 

大きなお金を生み出し、その手に掴んだだろう(残るかどうかはわかりませんが)その人たちについて言えば、ビジネスの勘所が抜群に良いといっても、正当なビジネスとは言いがたいとすれば、たとえば起業家・事業家・経営者とは分けて考える必要がありそうです。

 

宴の後、黒幕はすでに姿が見えない。

絡み合った糸をほぐしていったところで、被害、損害は現実に証明できるものでもなく、また償いを要求できるものでもないとしたら。

 

正義感から、このパンドラの箱を開けようと考える人がいたとしても、得はなく、無益に苦しめられるだけとなるのでしょうか。

 

今回のように不動産にしても、それ以外にしても、詐欺も同然ではないかと思われるような商売(?)がぐるぐる回っています。

今回の「かぼちゃの馬車」に関わった「わるい人たち」は、いつか同じようなことをして、またたくさんの「騙された(も同然)」の人たちが生まれるのでしょうか。

詐欺罪を立証するハードルは高く、抜け道がある限り、この種の事件は後を絶たないのでしょう。

「騙す者(騙したも同然)」は「騙される者(騙されたも同然)」を探し当て、「騙される者(騙されたも同然)」は「騙す者(騙したも同然)」に簡単にコントロールされてしまう。

騙されないための唯一の方法は、最初から「関わらない」ということになるのでしょうか。

でも、騙す人は騙す人の顔をして近づいてこないので、それも難しいのかもしれません。

途中で「何かおかしいな」と思ったら、それ以上関わらないのがいいのですが。おかしいなと思っても「ずるずる」いってしまうものでしょうか。

「おかしいな」という感覚を自分の中で持つこと。そして、「お金儲け」の誘惑に負けないこと。「お金を儲けたい」という人間の欲があると、どうしても「おかしいな」と思いつつも、途中で辞めるのが惜しくなってしまうもの。「こんないい話を逃したら、もう二度と自分にはこない」そう思った時に、多くの人は騙されてしまうのではないでしょうか。

結論として、『「そんなにいい話」(「かなり」いい話)は決して自分にはこない』、そう思っているくらいで、ちょうどいいのかもしれない。

また、借りたお金は自分が苦労して残したお金とは違うので、「いい話」のうえに身銭も切らないですむとなれば、一層魅力的に見えることでしょう。

自分のお金の範囲を知ること、借りるお金の怖さを知ること、お金を現実、具体的に考えていく習慣は、「騙されない」ための武器になる気がします。

 

とにもかくにも、この世の中に、少なくとも自分自身の範囲においては楽して儲かる話はないのだと思うわけです。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美