カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

2つの自信。生まれながらの自分となりたい自分

2019.09.21

人は「なりたい自分」に己の努力と周囲の手助けを得て、段々到達していくものだと思います。

 

自分の核に「生まれながらの自分」があって、その周囲を徐々に「なりたい自分」が広がっていく。そんなイメージを持っています。

 

「なりたい自分になった」という思いは、自分自身に「自信」を付ける理由の一つになります。

 

しかし、自分の核の周辺に広がった後付けの「自分」が手にする「自信」は、自分自身の努力や周囲の人々の手助けの質や量、継続するかしないかなどによって、多大な影響を受けてしまう危うさがあるのではないでしょうか。

 

本来の自分(核)に不満であるがゆえに、人は、「なりたい自分」を志向するものでしょう。

大変な苦労や苦悩の末、人はようやく「なりたい自分」に近づきつつ、なお後もう一歩が越えられず、長い時間を逡巡するものでしょう。

長い時間をかけて「なりたい自分」に到達したという思いは、「自信」につながるのは間違いないと思います。

ただ、その「自信」は努力ゆえの、時機に恵まれた幸運ゆえの、成果であるとすれば、自分自身の過酷な努力や周囲の理解ある幸運に依存した弱さを秘めている気がします。

「努力によって勝ち取った」勲章であるがゆえに尊く、間違いがないものであると思ってしまいがちになりますが、何かが欠けると危うくなる本質をもつものに対して過剰に依存することは、ある種の勘違いと不幸を呼び起こせる危険性があると感じます。

なりたい自分ではなかった気がした「自分の本質」自分の核にこそ、揺らぎない「自信」は閉じ込められている気がします。

その自分は、自分にとって不満であり、望んでいる自分ではないかもしれません。

しかし、その自分自身こそ、誰に脅されても誰にも奪われない唯一無二の誇り高い「自信」を一㎜の隙間なく肌身離さず身につけている。最強で最も賢明な自分自身であるのかもしれません。

自分自身に満足できない長い年月の中で、人は「違う」自分になります。「なりたい自分」を目指します。たしかに、その自分は、この世の中で自分が生きていこうとする時に居心地がいい自分に近いことでしょう。

居心地の良さは、他者との関わりの中でも「自信」につながります。だから、「なりたい自分になった」という感覚は無駄ではなく貴重な経験だと思います。

しかし、「なりたい自分」「本当の自分」を探し続ける日々の一方で、生まれながらにして「自信」を持ってただそこに存在している自分の本質(核)に気づくことも意味があることでしょう。

「自信」とは良い事の何かをやれば、達成すれば、苦労すれば、乗り越えれば身につくものだと思います。少なくとも、その一面はないことはないでしょう。

達成し、苦労し、乗り越えた経験があればこそ、次も乗り越えられるという「自信」と出会うことができます。

しかし、過酷な旅の中で出会った「自信」は、また次の旅で乗り越えられなければ消失してしまう、か弱い存在ではないかと思います。

何があっても消え去らない「自信」は、生まれながらの自分自身の中にあるということの方がかえって現実的な見方なのではないかと思うようになりました。

 

皆さんは「自信」はありますか? 

生まれながらに持っている「自信」と、努力して出会った「自信」。両方ですか?

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美