カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

日本の社会。社会のルールについて。

2021.10.20

私は日本で生まれ育ち、日本以外の国には旅行で行ったことがあるくらいなので、他国と比較できないのです。そのうえで、日本人はどのようなルールを持っているのかについて、考えてみました。

日本の社会を「村(ムラ)社会」とする言い方、考え方があります。ムラ社会においては、ムラのルールに従わない、あるいは異質な人を許容できない意識があるとするならば、村八分が生まれます。

村八分に留まらず、ムラ社会のルール通りの言動をとっていないと誰かから見なされると、社会的に、精神的にとことん追い詰めていくような風潮があるようにも感じます。

いじめやパワハラなども、ムラ社会のルールが行き過ぎ、あるいは自分でも気がつかないうちに思い込んで、尊重しなくはならないはずの人権が問われる問題が起こっている面もあるのではないでしょうか。

国によって、その社会のルールは異なるのでしょうが、日本のルールは「ムラ社会の意識」によって規定されているとするならば、個人主義ではなく、「ムラ社会」の意識から誰かを追い詰める、そうした事例があるように思います。とくにメディアは影響力が強く、またSNSなども、発信力が強いわりに結局誰が言っていることなのかわからないことも多いため、責任のないところで、直接知らない誰かを追い詰める結果になることがあるように思われます。「ここまで」という線引きがない中で、行き過ぎは、危険だと思います。

 

日本人は「とことん」自分の仕事に打ちこみ、産業を発展させてきたのだと思います。だから、今の日本があるのでしょう。しかし、負けるのがわかっていた戦争をやめず、多くの方の尊い命が犠牲になったことを考えれば、「とことん」については、必ずしもいい面だけではないのだろうと思います。「ムラ社会」、集団の意識が強い日本では、社会の空気に包まれて、個人が犠牲になる時や状況があるように思われます。

 

「ムラ社会」の意識を持っているとすれば、行き過ぎて誰かを追い詰めてしまう危険があるのだ。私も、そういう性質を持っている、そう理解しておいた方が、私自身も間違わないと思うのです。

日本人の繊細な仕事で作られたものは、どこまでも技を追及できる真面目さあっての成果だと思います。

その半面、日本人のムラ社会の意識は、限度を越えた追い詰め方につながるのではないかと思います。匿名や集団でのパッシングは、とくに過激になりがちです。

ムラ社会のルールの他に、いじめやパッシングをしないルールも一方で必要になっているように思います。

傷つく人がいることを、もし自分がその人だったら、と想像する力が一層求められている時代に、私たちは生きているのではないでしょうか。

 

コロナ禍、人々はストレスがたまり、おそらくストレスが関係しているだろう出来事や事件がニュースで流れます。子供が犠牲になる事件もあります。

 

人は自分の言動に責任を持って、つらくてもしんどくても、自分以外の誰かを傷つけることのないよう自重する意思を持たなくてはならないのでしょう。簡単ではなくても。それが社会のルールになれば、暮らしやすい、生きやすい、未来の日本につながるような気がいたします。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美