カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

投資信託 母の場合。さて、不動産投資と投資信託では

2020.01.13

母は今年で80歳になります。

10年くらい(以上)前に「投資信託」を始めました。

ある日、「投資信託始めた」とききまして、ずっと、今も続けています。

取引のある銀行さんで、初めての投資信託を普通に始めたのですが、この間10年くらい(以上)の全体で平均をとると利率(年率)6%という結果になったそうです。(「銀行さんが計算してくれておしえてくれた」そうです。そして銀行さんからは「いいほうですね」と言われたとか。)

一部を見れば、10%超12%とかになったものもあったそうですが、そういう投資ではけっきょく元金が減ってしまったり。

8%とかのものもあって、そういうものはいい時はいいのだけど、あるきっかけで急に半分とかになってしまったり。

いいように思えても、最終的には損したようなケースでは、発展途上国の企業のものなどがあったそうです。戦争のあるような国では、不安が大きくなると急激に下がるリスクがあるようです。動きが早いので、いい時は良くても、下がる時も急に大きく下がるようです。

ちなみに、(母がやっていた時期がいつなのかは不明ですが)オーストラリアやニュージ―ランドは安定していたとか。

「6%」というのは、私が思うにはかなりうまくいっているのではないかと。一度であれば、10%とかもあるのでしょうが、10年平均してということであれば、上出来ではないでしょうか。時々入れ替えながら、10年の実績が6%。できるようで、私の感想としてはなかなか難しいことのような気がします。詳しい方のご意見はいかがでしょうか。

母にコツをきいてみたところ、「下がってきても慌てず我慢して持っていれば、また上がるから」とのこと。

慌てる何とかは貰いが少ない、と言いますが、たしかに、慌てて手放す必要がないのであれば、我慢できる間持っていれば持ち直すケースもあるのでしょう。

また、「頻繁に売ると、手数料もかかるから。その分儲けも減るので、おおむね長く持つようにしている」そうです。

「すごいね。お母さん」とほめたら、「そんなことはない」と言っていました。母は投資信託を始めるまで、始めてからとくに投資信託について何かを勉強したわけではないと言います。「銀行さんが、だいたい【これ】、っておしえてくれるから」と。とは言え、人(銀行)が【これ】って、おしえてくれればうまくいくということはないでしょうから、母なりの投資スタンスが意味をもっているのでしょう。そして、おそらく、無理をしないということ、欲張りすぎないということなど。母の考え方と性格もここまではうまくいったといえる、おそらくひどい失敗はしない歯止めになっている気がします。

 

どのような投資信託を選んでいるのか?ときけば、銀行さんが家にきてくれるので、その時すすめてくれるものから決めているとか。

投資信託はプロが選んだものだから母のような知識や経験が少ない人には始めやすく続けやすいのでしょう。

母は世界情勢にも気がつくようになったようで。以前「原油」の値段がすごく重要と、言っていました。

 

私自身は、たぶん20年くらい前(日本株が底値のような時期に)投資信託を始めてコツコツやっていましたが、入り用ができて全部解約してしまいました。いくらか利益はとれましたが、できることならあのまま持っていられれば、良かったのですが。余裕があれば置いておけたものですが、必要が出て早いうちに解約したので惜しい感じになりました。

母の場合は、当時の私と同じような状況ではないとしても、投資信託である意味日々の生活を成り立たせているわけですから、大事なお金です。大失敗してスッテンテンというわけにはいきません。

大儲けしようと考えず、ほどほどを継続していくことを第一に考えているので、今も続いているのでしょうか。

 

投資信託で利率6%(売却益には税金がかかりますが)

さて、不動産投資で、6%というのは、どうでしょうか。表面なのか、実質(NET)なのかによりますが。

現在の状況で言えば、東京の立地の良い場所、駅近で6%なら(もちろん物件によるものの)、およそですが表面でもNETでもわるくはないと思います。

 

ただ、不動産投資の場合、とくに一棟物は、大掛かりな修繕が必要になったり、いろいろお金がかかります。維持するのにお金がかかるのと、空室が出ればしばらく埋まらないということが想定されますので、お金があまりかからず、空室が出ても早期に入居が決まるような物件の6%であれば、ということになりそうです。

投資信託は解約すれば数日でお金が入ってきますが、不動産売買には時間がかかります。

流通しやすい物件、たとえば、東京の立地の良い駅近、中古の区分マンションなどでも、価格設定によりますが、売り出してから売れるまで数カ月要します。より大きな規模の物件や特殊物件などになりますと、取引まで長い時間がかかる場合は多いです。

買取業者が即金で買っていくという話をきいたことがある方も多いでしょうが、買取業者を呼ぶにも、一から探して勇気を振り絞って電話をして、という段階を一般の方が経ていると、諸々気苦労などもあり、投資信託の方が簡単で早いということは変わらないでしょう。

流通しやすいということは、精神的にも負担が少ないということにつながりそうです。

 

不動産投資の場合、転売益を見込んで買われる方もおられるでしょう。買って売って、一連を思い通りにやり切るのはけっこう大変なことではないかと私は思います。

いろいろなことが思い通りにはいかず。だから、「投資」ということなのでしょう。

 

皆さんは、投資をされていますか。それは不動産投資ですか。それとも投資信託など金融商品ですか。

 

先日、秋葉原の中古の区分ワンルームマンションの決済でした。

昨年購入した部屋の隣の部屋が売りに出たので、購入しました。まったく同じ間取(とはいえ洋室と和室の違いあり)でしたが、家賃が5000円違いました。

隣の部屋であれば、管理もしやすいです。環境や立地の様子もわかっているので、あまり考え込むこともなかったです。

簡単な理由からですが、隣が出たら買う、という不動産投資のスタンスというのもあるといえるのでしょうか。

 

皆さんは、どのような投資のスタンスでおられますか。投資スタンスは性格や考え方を反映していると思います。

皆さんは、どのような性格の方ですか。また、どのような考え方をされている方でしょうか。

 

どこかで、いずれお会いできる日がありましたら、いろいろお話きかせてください。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美