カズシン・ブログ

カズシン株式会社 代表取締役 山内和美のブログ
不動産業界20年を超えて、この経験に基づく…取引のこと、物件のこと、人間のこと。
宅地建物取引業者(不動産業者)カズシンの代表 山内和美が思うこと。

綺麗な海、観光地、商売、立地

2019.09.28

『千と千尋の神隠し』(ジブリ)のモデルとなったと言われる愛媛県松山市「道後温泉」、伊予市の「下灘(しもなだ)」へ行ってきました。

 

道後温泉は日本最古の温泉と言われ、下灘駅は広々とした海に夕日が美しいことで知られている瀬戸内海が望める小さな駅です。

 

正岡子規が上京する時に船出した「三津浜港」へも行ってきました。

 

日本で最初に市内電車が開通したのが「松山駅から三津(みつ)駅」間とか。三津駅は三津浜港が近くであり、正岡子規はこの港から横浜港へと出港したそうです。

その後、松山観光港ができ、松山に飛行場ができ、瀬戸大橋が開通しました。

愛媛県の人たちが本州へ、東京へと上京する交通の利便性は良くなりました。

 

松山城は子供の頃によく行きました。

もともと松山は、道後温泉や正岡子規(松山出身)、夏目漱石(「坊ちゃん」)で有名でしたが、今は、「坂の上の雲」(司馬遼太郎)の秋山好古・真之兄弟が大人気となっているようです。

 

観光地として賑わうためには、歴史も有名な人物の偉業もなくてはならないものですが、施設(記念館など)に投資をすることで歴史や人物を今の時代に合わせて蘇らせるなど、遠ざかる歴史の過去をブラッシュアップし続ける諸々の革新が不可欠であることに気がつきました。

 

伝説的な温泉の知名度にたすけられながら、その地の特においしい魚などが食べられることの他、快適に泊まれる旅館やホテルの集客の努力など、様々に、今の時代や人間が欲する欲望に合わせられる器量と試みが求められるのだと思いました。

 

観光地として産業で継続もしくは発展できるということは、並々ならぬ商売の厳しさを乗り越えて、くぐり抜けてきているということの証だと思います。

商売というものは、簡単ではなく、努力の賜物であると思います。

 

大変な努力でうまくいくのが現実の商売である半面、商売の一番の勝因は「立地」だと思います。

立地に勝る努力はないと言うのもどうかなと思いますが、立地というものが持つ価値は大変大きいと思います。

 

「不動産は立地である」という思いが一層確かに固まるこの頃です。

立地の他にも大切なものはたくさん見つかりますが、立地の弱点をカバーするのは苦労が大きいです。

 

観光地というのは立地ですが、その立地は今の時代に合わせた諸々の魅力を発していることもまた求められます。

SNSの時代、それはテレビもなかった昔の時代とは異なります。時は流れ、今この時にも過去は過ぎ去り、今が過ぎ行き、未来さえ瞬く間に遠ざかります。

この「立地」をどう生かしていくのかということに、人間の知恵を絞るおもしろさがあるような気がいたします。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美