カズシン・ブログ

不動産業界20年を越えて この経験に基づく~物件論

歩くと

2019.07.19

私はよく歩く方です。

昨日はいつもよりよく歩きました。

事務所がある神田から自宅まで1時間。歩いて帰ることは割とあるのですが、昨日は、途中、物件の周辺を無作為にあちこち歩いてみたので、いつもより一杯歩きました。

物件は、日中見て、夜見て、また何度も近づくことで、あるいは遠ざかることで微妙なところであっても何かが違ってきて、だんだんはっきり見えてくるようになります。

売れるまで何度か物件へ行く中で、その物件までの道のりで、たくさんの雑念がだんだんすっきり整って、一本の線になり、そこからは自分自身の考えがぶれることはほとんど起こりません。あとはその線の上に沿って、諦めずに仲介の過程を歩き続けるというイメージでしょうか。

仲介の現場では、ぶれはじめると一層他者の意見に振り回されたり、重要ではない偏見に巻き込まれて、迷子になってしまうことがあります。

物件を冷静に信じて。自分の直観と背負った苦労、苦労を乗り越えられる時の運と自分自身の強さを信じて。何より命の次に大事なお金が動く時の人間と世界すなわちお金の法則を信じて。できることなら売る方と買う方の決断を信じて。

そうです。不動産は疑うことが大変必要なのですが、信じることも大切です。また、段階としては、最初に生じる疑いを詰まるところクリアーできる経緯なくして、何かを本来信じることなどできるはずがないと思います。

信じるということは、その人の言葉の奥にある本心と表面的に発している言葉があるタイミングで同化する、もしくは、表面的に発している言葉とは違う本心がゆらいでいることに気づきそのゆらぎがその人の人間性の純粋さであることが徐々に透けて確信できる、その瞬間を何度も感じる経験によって、固まってくる思考の類型ではないかという気がしています。

信じることは割と難しく、人間の成熟度合とともに、信じる要領が身についてくるものかもしれないと思います。

 

カズシン株式会社

代表取締役 山内和美